あのとき、何も言えなかったけど。
今ならきっと、少しだけ言葉にできる。
ママ友の“ずるさ”に、どう向き合えばよかったのか、ずっと自分の中でぐるぐるしていた感情を、やっと落ち着いて見つめることができた気がします。
この記事では、私が実際に出会った「ママ友のずるさ」に関するエピソードを3つ紹介しながら、どう乗り越えてきたのかをお伝えします。
もし、あなたが今、誰にも言えない気持ちを抱えているなら──この文章が、そっと寄り添えたらうれしいです。

「あの人、ずるいよね」と感じたこと、ありませんか?
LINEグループでは言わないくせに、陰でちゃっかり主導権を握る
ある日、保育園の行事について話し合うLINEグループがありました。
みんなで「どうする?」と話し合っていたのに、実際に話が進んだのは、グループ外でのやりとり。
しかも、主導権を握っていたのは、グループではあまり発言しないママ。
あとから知ったときの、あの「なんだかなあ…」という感覚。
堂々としてないのに、都合のいいところだけ持っていく感じが、どうしてもモヤモヤしてしまいました。
けれど、正面から「それってずるくない?」とは言えなくて…。
自分の気が小さいのかなと責める気持ちもありました。
ボランティアには手を挙げず、あとから文句だけ言う
イベントの準備など、誰かがやらなきゃいけない場面で、いつも静かにしてるママがいました。
でも、あとから「あれって大変だったでしょ?」「私だったらこうするのに」と、文句や指摘ばかり。
正直、「だったら最初から一緒にやってよ…」と、何度も思いました。
でも、周りの人には愛想がよく、本人は“悪気がない風”に話すので、ズルいけどズルくないように見える。それがまたやっかいでした。
「私、知らなかった〜」で済ませて負担を逃げる
役員の引き継ぎの際、本当に全体に伝えた情報を、「聞いてない」「知らなかった」と言って回避するママがいました。
口調は柔らかく、笑顔も絶やさず。
でも、結果として一番楽なポジションにおさまっている。
こちらとしては、誰かに任せたくて頑張って調整していたのに、全部ムダになった気持ちになりました。
「ずるい人」にどう対応すればよかったの?
はっきり言うのが正解じゃない場合もある
よく、「ちゃんと伝えたほうがいい」「言わなきゃ伝わらない」と言われます。
でも、ママ友の関係って、学校や職場とは違って、とても微妙な距離感ですよね。
子ども同士の関係や、今後のイベントのことも考えると、なかなか強くは言えません。
私は何度も「言えばよかった」と後悔しつつ、「言わなくてよかった」とも思いました。
だからこそ、自分の中で折り合いをつけることが大切だったのかもしれません。
ずるい人は変えられない。変えられるのは自分の距離感だけ
相手を変えようとしたり、理解してもらおうと頑張ることに疲れてしまった時、やっと気づいたんです。
自分が距離を変えることのほうが、ずっと現実的で優しい選択なんだって。
挨拶だけにして深入りしない、無理に情報共有しない、意見を求められても軽く受け流す。
そうやって少しずつ、心の防御線を整えていきました。
「それってずるくない?」と思う気持ちは、あなたが誠実だからこそ
ずるいことに敏感なのは、あなたがきちんと向き合ってきた証拠。
誰にでも優しくしようとしたり、フェアでいようとしたり、がんばってきたからこそ、そう感じるんだと思います。
だから、「私が悪いのかな」と自分を責めないでほしい。
正解がない関係だからこそ──話してみることの大切さ
ママ友との関係には、教科書も答えもありません。
誰かに話しても「気にしすぎ」と言われるのが怖くて、ずっとひとりで抱えていました。
でも、話してみてよかった。
「私も似たようなことあったよ」
「なんか、それってちょっと悲しいね」
そんな言葉に、何度も救われました。
言葉にすることで、気持ちがほどける。
それは、今も私を支えてくれていることです。
最後に
ずるいと感じたあの人たちは、きっとこれからも変わらないかもしれません。
でも、自分の気持ちを否定せず、少しでも楽になれる選択をしていくことはできます。
心が苦しくなったとき、どうかあなた自身の感覚を大切にしてください。
そして、言葉にしてみてください。
ひとりじゃないって、きっと思えるはずだから。