「話しかければいいだけ」とはよく言われます。
でも、その“たった一言”が、どうしても出てこない。
笑顔で集まるママたちを遠くから見ながら、何度も自分を責めました。
今回は、ママ友に話しかけられなかった2つのエピソードを通じて、その胸の内を振り返ります。

保育園の送りで話しかけるタイミングを逃してばかり
「いつも笑顔なのに、近づけないのはなぜ?」
保育園の朝、同じ時間に来ているママさんがいました。
明るく挨拶もしてくれて、話しかけるには絶好のチャンスのはずでした。
でも私は、ただ会釈して終わり。
「今話しかけたら迷惑かも」「変なこと言ったらどうしよう」
そんな思考ばかりがぐるぐるして、声が出なかったんです。
数カ月後、その方は別のグループと親しくなっていました。
今さら話しかけるなんて、もっと勇気がいりました。
公園で話しかけるきっかけを掴めなかった午後
「子ども同士が遊んでいるのに、私は蚊帳の外」
ある日、公園で娘が初対面の子と楽しそうに遊んでいました。
その子のママが目の前にいたのに、私は声をかけられませんでした。
「仲良くしてくれてありがとうございます」
そんな簡単な一言も出てこない。
結局、子どもたちが「また遊ぼうね」と別れたあとも、
親同士は何も話せないままでした。
話しかけられないことに罪悪感を抱えてしまう
「無視してるって思われてないかな…」
自分から話しかけられないくせに、話しかけられなかったことを引きずってしまう。
まるで自分の中に2人の自分がいて、責め合っているようでした。
「あの人、話しかけづらいね」なんて言われていたらどうしよう
そんなふうに勝手に想像して、さらに自分を苦しめていました。
ママ友に話しかけるのが怖いときの、ささやかな一歩
「挨拶だけでも、あなたの印象は変わる」
私は、“会釈”を“言葉にする挨拶”に変えることから始めました。
「おはようございます」と声に出すだけで、相手の目が合う時間が増えたんです。
言葉にするのって、やっぱりすごい。
小さなことかもしれないけど、私にはそれが大きな一歩でした。
「話しかけられない自分」を責めないで
あのとき声をかけられなかった自分に、今ならこう言えます。
「できなかったことを、そんなに責めないで」って。
誰とでも話せる人なんて、ほんの一握りです。
あなたが勇気を出そうとしているその気持ちだけで、もう十分がんばってます。
──どうか、ひとりで抱え込まないでください。
気持ちを言葉にする場所があるだけで、心は少しずつほどけていきます。