子どもが生まれて、保育園や幼稚園に通いはじめると、いつの間にか耳に入ってくる言葉──「ママ友」。
できるだけ仲良くしておいた方がいいよ、とか、情報交換できる相手がいた方が安心だよ、とか。
でも、ふと立ち止まって思うことがあります。
本当に、ママ友って必要なんだろうか?
かつての私も、そんなふうに悩んでいたひとりです。

ママ友が必要だと言われる理由
「情報交換できる」「孤独にならない」って本当?
よく聞くのは、地域の情報や園の様子など、リアルな声が聞けるという話。
たしかに、そういう側面もあるのだと思います。
でも、誰とでも本音で話せるわけじゃないし、「仲良くしておかないと」っていうプレッシャーの方が強くなることもあります。
周囲が「いるのが当たり前」と思っているから
「ママ友いないの?」と言われたこともあります。
まるで、いないと変な人、みたいな空気に、気持ちがしぼんでしまって──。
ママ友がいなくて感じた寂しさと、気づいた安心
雑談できる人がいないと、ちょっと孤独
送り迎えで他のママたちが楽しそうに話しているのを見ると、
どこか取り残されたような気持ちになることがありました。
でも、無理に輪に入ろうとして疲れていた自分にも、気づいてあげたくなったんです。
一人で子育てしてる気がして、つらくなった日も
子どもの発達やしつけの悩み、誰にも相談できず、検索ばかりしていた時期もありました。
ママ友がいたらよかったのかな、と思うことも……。
ママ友がいても、悩みがゼロになるわけじゃない
仲良くなると、気を遣いすぎてしまう
お迎え時間が一緒のママと仲良くなって、よく話すようになったけれど──
予定を合わせたり、LINEの返信を気にしたりして、どんどん自分のペースが崩れていったことも。
「ママ友」という言葉に縛られたくない
本当は、ただ「話しやすい相手」がいればいいだけ。
ママであろうとなかろうと、安心して気持ちを話せる人がいてくれたら、それで十分なんですよね。
私の中で変わっていった「ママ友」の定義
必要なのは「ママ友」ではなく「聞いてくれる人」
子育ての悩みも、愚痴も、ただ静かに耳を傾けてくれる人。
それがママ友であれば素敵だし、そうでなければ、他の誰かでもいい。
「いないとダメ」ではなく「いたらうれしい」存在
今なら言えます。
ママ友がいなくても、私は大丈夫でした。
でも、話を聞いてくれる人がいたから、立ち止まらずにすみました。
ママ友は必要ない。でも「味方」は必要
ママ友という言葉に縛られないで
私たちは、ラベルに弱いのかもしれません。
「ママ友」という名前に惑わされて、必要以上に自分を責めてしまうことも。
誰かひとりでも、話を聞いてくれる人を
それはパートナーかもしれないし、きょうだいや、昔の友人かもしれない。
あなたが安心して話せる場所は、ママ友だけじゃないんです。
さいごに──この言葉が、あなたの心に届きますように
私は、ずっと「ママ友がいない自分はダメなんだ」と思っていました。
でも今は、ママ友がいなくても、自分のペースを守れることの方がずっと大事だと感じています。
誰かに話したいとき、あなたのそばにいるのは「ママ友」じゃなくても大丈夫。
それを忘れないでほしくて、この記事を書きました。