「あの人、私の味方だと思ってたのに」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
フレネミー(frenemy)──友達のようで敵のような存在。
言葉は柔らかいのに、なぜか心がざわつくあの感じ。
最初は気のせいかと思っていたけれど、積み重なった違和感は、やっぱり無視できませんでした。

フレネミーってどんな存在?
ママ友にフレネミーがいるって本当?
「フレネミー(frenemy)」は、friend(友達)とenemy(敵)を組み合わせた言葉。
表向きは仲良しなのに、どこか見下されたり、マウントを取られたり──そんな関係を指します。
ママ友の世界では、子どもの発達、夫の職業、ライフスタイルなど、比較のタネがたくさんあります。
だからこそ、笑顔の裏に嫉妬や競争心が潜んでいることも珍しくないのかもしれません。
「フレネミー」に会った時の話
「ママ友LINEで地味に刺された言葉」
ある日、子どもの発表会の写真をグループLINEに投稿したときのこと。
「〇〇ちゃんって、毎回キメ顔だよね〜うらやましいわ(笑)」
たったそれだけ。でも、なぜか心が冷たくなったのを覚えています。
たしかに“うらやましい”って言ってる。
でも、そこに本当の好意があるかどうか──その後の空気感が、すべてを物語っていました。
「うちの子と比べる発言に疲れた日々」
何かと子ども同士を比べたがるママ友がいました。
「うちの子、もう漢字書けるようになって〜」「〇〇ちゃんって、人見知りだよね」
その場では笑って受け流すけど、心のどこかで傷ついていた。
帰宅後、自己嫌悪に陥ることもしばしばでした。
「なんであのとき言い返せなかったんだろう」「うちはうち、って思いたいのに」──そんな堂々巡りの日々でした。
フレネミーの心理ってどうなってるの?
なぜ“友達のふり”をして近づいてくるの?
フレネミーになってしまうママ友の心理、私なりに考えてみました。
きっとその人自身も、不安で、自信がなかったのかもしれません。
「誰かより優位に立っていないと、自分の存在価値が見出せない」──
そんな“心の弱さ”を、見えないところで誰かにぶつけていたのかもしれません。
もちろん、だからといって許されることではないけれど、理解できる瞬間もある。
そして私は、その関係を無理に続けなくていいと気づけました。
ママ友フレネミーとの付き合い方、5つのヒント
1. 距離を取ることは「悪いこと」ではない
まず自分の心を守るために、そっと距離を取ること。
LINEの返信を遅らせたり、誘いを一度断ってみたり。
「感じが悪いかな」と不安になる必要はありません。
2. 比較が始まったら話題を変える
フレネミーは会話の中で“優劣”を作りたがることがあります。
そんなときは、「へぇ、すごいね」とひとこと返して、違う話題に自然と切り替える工夫を。
3. 第三者を巻き込まない
共通の知人に「聞いてよ〜」と愚痴りたくなることもあるけど、さらに関係がこじれるリスクもあります。
安心して話せる相手を、ママ友の外に作っておくと心が安定します。
4. 「無理して笑う」をやめてみる
いつもニコニコ、合わせるばかりだった私。
でも、「笑わない自由」も自分にはあると気づけたのは大きな一歩でした。
5. あえて「関係を薄くする」選択肢を持つ
ママ友=ずっと仲良し、じゃなくていい。
行事だけのつながりでも十分、という選択肢があってもいいんです。
「本音を言える人」は、ママ友じゃなくてもいい
思い返すと、私は“ママ友”に頼りすぎていたのかもしれません。
子育ての話を誰かに聞いてほしくて、でもそれが叶わないときの孤独は、とてもつらかった。
でも今は、ママ友以外にも話を聞いてくれる人がいれば、それでいいと思えるようになりました。
無理にフレネミーと関わり続けるよりも、心がほどける場所を少しずつ増やしていくことのほうが、ずっと自分らしくいられます。
この文章を読んでくれたあなたが、今、誰かとの関係で苦しんでいたら。
その違和感を、どうか無視しないでください。
私は、あなたのその直感を、信じたいです。